IYH 4 その前に
乗り方と言っても、やれ、「腹筋で体を支えるのが基本だ」
いやいや、「背筋こそ重要だ」とか。
「骨盤を立ててフォームを維持しろ」とかの話ではない。
自転車の乗り降りの話である。
わたしの両足は、大腿骨の骨頭と呼ばれる部分が壊死している為、
股関節の稼動域に制約がある(悲)
縦方向(歩く方)には、なんとか動かせるが、
横方向(カニ歩き)は、ほとんど動かせない。
歩くときには杖を使っているが、これに重心をあずけても、
上方向には、15cm位しか足を持ち上げられない、などだ。
だから、お笑い芸人の「なだぎ武」が演じる「ディラン・マッケイ」みたいに
一般的な、またいで乗り降りする事は不可能なのだ。
では、どのように自転車に乗るかと言うと、
まず肩幅まで足を広げる。
(ここまでが限界、これ以上広げると激痛が...orz)
サドルを一番低くした状態で前方に自転車を置き、
股下に自転車ごと通過(股くぐり)させるのだ。
体の下に自転車がきたら自分のポジションまで
サドルを上げる。
降りるときは、サドルを下げて自転車を股下から
前方に引き出すのである。
つまり、乗るときも、降りるときもサドルを
上げ下げしなければ乗り降りできないのだ。
これが、面倒というか、不便というか
かっこ悪いというか。
しかも、サドルを自分の基準値まで上げて、
そこに乗る(登る)際には痛みを伴う。
当然降りるときも痛い。
だから自転車に乗り降りする瞬間が一番苦痛で憂鬱なのだ。
常々なにか良い方法はないかな~
と、考えていた。
理想はハンドルにレバーが付いていて、
レバー操作でサドルが上下するのが便利だ。
停車する時や降りるときは一番下にさげる。
走り出し安定したら、サドルをポジションまで上げる。
そんなサドルがあったら・・・(夢)
いっそのこと自分で考案して特許でもとるか!
などと、本気で考えていたのだが、
無知とは恐ろしいものだ。
なんて事はない、存在したのだ
わたしの理想をかなえてくれる
そんな超秘密兵器が。
つづく。