手術1日目(午前零時)
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睡眠導入剤の効果が薄れたのか、
パチクリと目が覚めた。
時計を見ると午前零時半。
ふと、どこの誰かは知らないけれど、
みなが口をそろえて言っていた事を思い出す。
術後の夜は激痛で・・・
とか。
た、耐えろ、耐えるんだ~
とか。
手術当日の、夜は、寝れないのは、覚悟しろ(by Jack Bauer)
とか。
で、わたしの場合、どのような恐ろしい出来事が起きたのでしょう。
簡単に説明すると、下記のような症状が周期的に繰り返されました。
←---------------微熱----------------→
睡魔→朦朧→痛み→喉の渇き→覚醒→睡魔。
対処方法。
微熱→ 氷枕
睡魔→朦朧→ ほっとく。
痛み→ 患部の冷却+鎮痛剤。
喉の渇き→ 氷片を口にする。
覚醒→ 音楽、本、動画等で時間をつぶす。
こんな感じです。
いろいろな事を想定していました。
高熱、耐え難い痛み、強烈な吐き気、嘔吐・・・
な~んにも、ありませんでした。
※あくまでもわたし個人の場合です。
結局、一番大切なことは、術後の夜は
ナースの力量しだいという事です。
朦朧として「喉が渇いたな~」と目を開けると、
テーブルの上に山盛りの氷が入ったカップが置いてあったり。
「ちょっとぼ~っとするな~」と今までより強い虚脱感を感じていると、
「熱が上がった様子だね」と、水枕が差し出されたり。
的確な観察力で患者の欲求に対応し、次に来るであろう症状に先回りし準備する。
モニターで監視されているのか?と、思えるほど目を開けるとナースがそばにいました。
結果、リカバリ室にいた時は一度もナースコールを使いませんでした。(わたしの場合)
実は、入院するまでは、ナースの仕事は受身なのかな、と思っていました。
患者から、痛いので薬をがほしい、腰が痛いから寝返りを打ちたい、
頭がくさいから髪を洗いたい、とか、患者が要求する事に対して
看護してくれると思っていました。
今回、わたしを看護してくれたナースのお仕事ぶりは、
そんなわたしのイメージを一新するものでした。
今回担当してくれたナースのおかげで、リカバリ室での一夜を乗り切れたと思います。
本当に、ありがとうございます。
術後の夜は苦しく辛いかもしれませんが、それは患者の力ではどうにもなりません。
ナースが全ての鍵を握っていると痛感しました。
こんな感じで起床時間の6:00まで、もぞもぞ、ごそごそ、と、
一定レベルの痛みのなかで、想像以上に大変、ではなく。
想像以上にナースの手厚い看護に助けられ、
無事に術後の一夜は明けたのでした。